療法食やお薬が必要な子と暮らす飼い主さんに聞いた|日頃から行っている備えや工夫
アンケート実施:2026年9月
2026年1月のアンケート結果から、「療法食を食べている」「毎日薬を飲んでいる」など、健康管理が欠かせないペットと暮らす飼い主さんからの不安の声が目立ちました。
そこで今回は、療法食やお薬が必要な子と暮らす飼い主さん(274名)に、日頃から行っている備えや工夫を教えてもらいました。
どんな子と暮らしている?
Q.どんな子と暮らしている?
療法食やお薬、継続的な医療ケアなど、日頃から健康管理が必要な愛犬・愛猫と暮らす飼い主さんから、たくさんの声が集まりました。
「うちではこんなことをしている」という備えや工夫
Q.「うちではこんなことをしている」という備えや工夫は?
約70%の飼い主さんが「療法食を多めに備蓄している」、約50%が「薬を切らさないよう早めに受診している」など、必要なものを切らさないための工夫が多く見られました。
さらに、フードや薬の情報を記録したり、環境の変化に慣れる練習をしたりと、日頃からさまざまな工夫をしている方もいました。
そのほかにも、「こんな備え方もあるんだ!」と、参考になる工夫がたくさん寄せられています。
こんな工夫も!
こんな工夫も!
「うちではこんなことをしている」という自由記載には、選択肢だけでは拾いきれなかった、さまざまな工夫が寄せられました。
※ここで紹介するのは、飼い主さんそれぞれの工夫です。必要な備えは、ペットの状態や生活環境によって異なるため、参考のひとつとしてご覧ください。
大袋だけでなく、小袋(1kg)も用意しています。(品質劣化防止と避難時に持ち歩きやすいように)
避難バッグのフードの期限切れを防ぐために、新しい袋を開ける時はバッグのフードを出してローテーション。災害で定期便すら届かない状況になると大変なのでフードは多めにストックしています。
療法食が少なくなってきたら早めに注文しておきます。薬もなくなる前に早めに病院へ行きます。
薬を切らさないように、何錠残っているか、次回受診できる日を前もって予定に入れておく。
薬は必ず何日まであるか確認し、主治医の診察日と自分の通院可能な日を確認した上で予約していた。
週に2回、点耳薬をさすので、忘れないようにカレンダーに印をつけている。
大きめの買い物袋に2週間分のフードと薬、歯磨きシート、体拭きシート、ハーネス、薬割り器、爪切り、バリカン、シリンジを、もう一つに折りたたみトイレとデオシート、デオトイレ砂、スコップ、ビニール袋、折り畳み食器を入れています。先日、深夜に火災報知器がなり、取り急ぎこの2袋と貴重品(精製水500ml1本と動物保険の会員証含む)を持って逃げました。火事ではなかったので使用しませんでしたが、すぐに出せるところに置いておいたので、慌てずに猫をキャリーに入れ、荷物を持って出ることが出来ました。
ケージにすぐ入れて避難できるよう、おしっこシートを敷いて、ケージは寝室の近くにおいている。
うちの猫用の避難袋を用意しています。避難袋にはフードやおやつ、携帯用トイレ、折りたたみケージ、サランラップや食器など入れています。
クレートを常に部屋に置いておくと愛犬が自然とクレートの中で過ごすようになりあえてクレートトレーニングしなくてもクレート大好きっ子になりました。
キャリーバックに入ること慣れさせている。
お水やご飯をいつもの食器ではないもので与えるようにしたり、いつもではないことに慣れるようにしています。それから避難用のケージに自分から入るようにケージを出しっぱなしにする期間を設けています。何回か試して慣れたので、居ないと思うとそこで寝てたりします。
こんな小さな工夫も
💡こんな小さな工夫も
・毎日の食事や体調、排便の回数・状態をノートに記録しています。
・療法食やクスリの内容を家族で共有したり、スマホのメモアプリに通院歴などを記録したりしています。
・環境の変化に慣れるため、外出時以外でも時々ハーネスを着けて過ごすようにしています。
・緊急時に備えて、1食分ずつ小分けにできる保存袋や、持ち運びやすい水分補給用のゼリーを準備しています。
・かかりつけ病院や救急病院、餌の好みなどを専用手帳に記録し、誰かに預けることになったときにも確認できるようにしています。
・地区の避難所のペット同伴避難情報を定期的に確認しています。
フードや薬のことだけでなく、記録や持ち出し方、避難先のことまで。みなさん、それぞれの子に合わせてさまざまな工夫をしていました。
また、メモアプリではなく、スマホのスケジュールなど、自分が管理しやすい方法で、うちの子の情報を記録しているという声もありました。
「備えておこう」と思ったきっかけは、人それぞれ。どんな経験や出来事が、備えを始めるきっかけになったのでしょうか?
何をきっかけに始めた?
Q.何をきっかけに始めた?
災害・防災に関するニュースや情報を見聞きしたことをきっかけにした方や、ペットの健康・年齢・食事の変化をきっかけにした方など、さまざまなきっかけから備えや工夫を始めていることが分かりました。
飼い主さんの声
💬こんな声も…
3.11被災者なので、猫のご飯を入手するのがなにより大変でした。人間は避難所にいけば最低限のご飯は得られますが、ペットはご飯の配布なんてありません。当時スーパーをはしごして猫の餌を売ってもらえないか交渉しました。避難所ではペットなんて一緒にいさせてもらえず車中泊したため、避難グッズにも基本的に車中泊可能なものを用意しておくようになりました。
地区の防災訓練時、避難場所になる中学校を見学し防災担当者に、ペット連れの避難への市の対応を確認したことがきっかけ。
我が家は2019年の台風で3日近く、先月の豪雨で丸1日停電しました。更に日本各地の災害ニュースを見て、フード、特に療法食のローリングストックを多めにすべきと痛感しました。
療法食はどこでも直ぐに入手できる訳でないので、多めにストックしています。シニアになって療法食を食べ始めてから災害時の準備を始めました。昨今の世界情勢も不安です。フードの原材料が不足したり、メーカーさんの在庫が少なくなった時期もあったようです。人の為の支援物資は集まっても、ペットの為の物資は飼い主が準備するしかないと思います。
3.11や新型コロナの混乱で薬や療法食が入って来ないことがあったから。
パピー教室で先生からアドバイスがあり災害用のフード、トイレシート、プラスチック製キャリーケースを備えています。
かかりつけの病院で、ペットと防災のセミナーを受けた。できることはしておきたい。
備えを始めたきっかけは、災害の経験だけではなかった
療法食やお薬を切らさないために備え始めた方や、年齢・持病をきっかけに備え始めた方など、それぞれのきっかけから、日頃の生活の中でできる工夫をしていました。
「特別な防災対策」と考えるのではなく、普段の健康管理や生活環境を少し見直すことも、いざというときの備えにつながるのかもしれませんね。
今回寄せられた声の中から、「これならできそう」「うちでもやってみようかな」と思える工夫を、ひとつでも見つけてもらえたら。
そんなふうに、みなさんの声が、大切なペットと暮らす飼い主さんの防災の参考になればうれしいです。
避難先や同行避難のルールは、お住まいの自治体によって異なります。今のうちに確認しておくと安心です。
また、薬や療法食など、治療中のペットに必要な備えについては、かかりつけの動物病院に相談してみてくださいね。
▼過去のデータ

























